肘痛(野球肘)
患者Sさん 33歳男性 (千葉県茂原市)上腕~肘の痛み(野球肘)
治療前の症状 経過
社会人野球でピッチャーをしている。
肘の痛み/去年末より、右上腕後面が、固まって突っ張ったまま、元に戻らない。
ピッチングのとき(肘を上げた時、ボールを放す瞬間)に
上腕~肘が痛む。
膝の痛み/しゃがんで、立ち上がるとき、膝外側が痛む。
肘を痛めたきっかけと思われるのは、「疲れて手を抜いて投げた時」、
だそうです。
痛いのは、上腕三頭筋あたりで、
筋肉痛なら、いままではすぐに取れたそうですが、
これは取れない、とおっしゃいます。
手を抜いて投げた時、どんなことが起ったのでしょうか。
多分、体幹が、あまり動かず、それでも、
肘を高くすることは無意識に行っていると思われますので、
腕主体で、投げてしまったという感じでしょうか。
そのときに、上腕~肘が、ストッパーのようになってしまい、
強い負荷がかかったのでしょう。
肩甲骨~上腕への動きの連動を良くし、
ふたたび、投げる動作をしていただきながら、
上腕と前腕のねじれを修正すると、
ガチガチだった上腕三頭筋は、ふわふわになりました。
「おー、こんなにゆるんだのは久しぶり!」とのことでした。
一方、膝の痛みですが、しゃがんで立つとき、
膝外側、(腓骨頭のあたり)に、痛みが出ます。
この方、普段は、右肩が下がり、胸郭が右にねじれ、
右足に負荷がかかった状態となっています。
そして、この痛みは、そのときに起きる、
大腿と下腿の、ちょっとしたねじれによるものと思われます。
(そして、そのねじれが起きた原因は、実は反対の左足にあったのではと思います。
過去に大腿部に手術をして、そのときにバランスが崩れた感じがあったとのこと。
それをかばうために、右に負荷がかかったのです。)
こちらの痛みは、1分もかからず改善。
2診目(5日後)
1診目の、次の日に、試合があったそうですが、全部投げることができたそうです。
しかし、その2日後から、上腕よりも、肘が少し痛む。
膝のほうは、あぐらをかいた時と、そこから立ち上がる時に、痛む。
太ももの裏側も張って痛い。
前回同様の調整。特に、上腕と前腕、大腿と下腿のねじれ調整。
全身のバランスを整えたので、体幹、股関節の動きも、
柔軟になりました。
肘を傷めることなく、体の重さを、ボールにしっかりと伝達する方法を、
お伝えし、
痛みはなくなったとのことでしたので、この2回でいったん治療は終了しました。
治療頻度 回数
5日間 計2回